函入りのテディベアがやってきて自ら剥がす宛名のシール
Touchless
こよなく、に続く愛以外の気分あなたにならば見当たりそうな
晩年はグルメフロアで事足りて帰路は取りあう手を探すだろう
TAXとIを濡らして秋晴れの銀座に停まるクラウンセダン
リスボンのご家族のことを聞きながら窓に見慣れた街は流れた
団地から神社へむかう川沿いの見えない川の光の中を
この町で富を有していた人の、石に彫られているフルネーム
近づくとつまらなくなるガスタンクこうなるともう離れてもそう
初期位置に収まる飛車と角らしくふかぶか座るGO PREMIUM
坂道の左にも右にも店があり上るみたいに下っていった
アイシングクッキー わたしは考えるときのわたしの目を知っている
細いまま撮れると月はどうだろう 月は見ているだけでよくなる
入れずに出てきた星乃珈琲の番号札を折りたたむ夜
iPod Touchの画素の中にあるあなたの付け襟のParty Night
ガスタンクを数えて眠る単/複のどちらで事切れてもいいように
短歌:岡野大嗣